実践する子育て
「褒め、励まし、認める」こと。期待をもってこどもを育てる。
幼児期にこそ大切なことなのに、見落とされてきたのが心構えの教育です。
こどもたちの小さな達成を見逃さず、「褒め、励まし、認める」ことばがけを繰り返し、なにごとにも前向きに取り組む、積極的な心構えをつくる「いいところを見つける教育」を実践しています。
同時に、肯定的な「ことばの環境」を大切にしています。人格の基礎ができあがる幼児期。
この時期のことばの環境の影響力の大きさを認識し、教諭はもちろん、こどもたち自身も「ダメ。できない」などの否定的なことばを使うことなく、「できる。やろう。すばらしい」などの肯定的なことばの環境をづくりを徹底しています。
こどもにしかできないこと。そのときにしか教えることができないこと。
かすがようちえんはSMI理論そしてドーマンメソッドなど大脳生理学に基づいた新しい教育理論を日常の保育の中に織り込んだ総合的な幼児教育を実践しています。
こどもの能力についての研究は目ざましい進歩をとげています。
ひとむかし前は 「こどもにはムリ」「こどもがカワイソウ」と避けられていたことの多くが、実はまちがいだったといわれています。
「こどもだからできる」こと、
「こどものうちにしかできない」 ことのなんと多いことでしょう。
幼稚園での教育は、ここに着目しなければならない、と考えています。
脳の働きと発達に目を向けた教育―「ルーティーン」
ルーティーンとよんでいる日課活動は主に脳の働きに目を向けた教育法です。
朝の体操に始まって、名前(漢字)・国旗・読み方・動植物・音楽記号などをフラッシュカードで見せて1枚1秒という驚くようなスピードで進めていきます。
さらにリズム・発声をくわえて毎日2回、反復して行います。実は、このスピードとリズムと間を置いた反復そしてほめることにこの教育法の特徴があるのです。
脳の発達のしくみがあきらかになるにつれ、子どものうちは(6歳頃までは)ものごとを一瞬で記憶して行く特殊な時期だということがわかってきました。特に右脳の、イメージによる記憶の力を引き出し、強めていくためにはルーティーンのようなスピードとリズムと間を置いた反復がなければ効果は上がりません。子どものさまざまな能力の基礎(これを脳の神経組織の構造化といいます)ができるこの大切な時期に幅広い基盤を作る、これがルーティーンの第1の目的なのです。
スクルールバスをもたない理由。
かすがようちえんは通園バスを出していません。というのも、子育てにとって、一番大事なことは何かということ、また保護者の方とのコミュニケーションを大切に考えているからです。
バス通園は保護者にとっては楽なものですが、幼稚園が遠い存在になってしまいがちです。
親子で通園することは、
- 幼稚園が身近なものになる。
- 毎朝幼稚園の様子を肌で感じられ、安心できる。
- 職員とのコミュニケーションがとりやすいし、相談しやすい。
- 保護者同士、よい友だちがたくさんできる。
- 大切な幼児期、お子様と一緒に通園したよい経験ができる。
など、子育てにとっては本当によいことばかりなのです。
こどもたちの教育は幼稚園とご家庭とが協力しあってこそ、その成果を十分にあげることができます。かすがようちえんではご家庭との連携をいつも考えていきます。