しつけの基本–生活の四大原則
一、 挨拶をする。
二、 返事は「ハイ!」とはっきり元気に。
三、 靴はそろえる・靴箱に入れる。
四、 立ったら椅子を入れる。
「生活の四大原則」を子どもたちと毎日くり返し唱和しています。
森信三という高名な先生のお考えを取り入れたもので、先生は「しつけはこれだけやれば十分」だとおっしゃいます。
「こんなことだけでいいの?ほかにもいっぱい大事なことがあるのに…」
そう思われるかもしれません。
しかし振りかえってみると、「あれもこれもと思ってしまって、この四つのことさえ十分にしつけられていないことも多いのではないですか?ですからまずはこの四つをしっかりしつけようと集中することが大切です」。( 森先生のお弟子さん、綱沢先生談)
あれも大事、これも大事と注意が散漫になって、結局何も十分にしつけられていないことも多い。でも、この四つをしっかりとしつけようと心がけているとほかのことも、いつの間にか自然と身についてくるもの。反対に、この四つさえしつけられないのに、ほかのことが十分にしつけられるわけがない、というのも本当でしょう。
まず、1の「挨拶」ですが、これはいうまでもなく、人間生活の基本、人と人とのつながり、コミュニケーションのきっかけですね。挨拶がしっかり元気にできる、これは基本中の基本です。
次に2の「返事」。人の話を聞く、人の呼びかけにはっきり答える。挨拶についで大切な態度です。 生返事では人の話を聞く態度は到底できません。
次の3、「靴は揃える…」。日本では靴を脱ぐ、はくというのは内と外のけじめです。靴を揃えることによって「内」と「外」の気持ちのけじめをもしっかり身につけることになるのです。
最後に4、「立ったら椅子を入れる」。椅子を入れる動作は立つ、座るの切り替えです。このことで「動」と「静」の気持ちのけじめをつけることになるのです。
どうぞご家庭でもこの四大原則、実行してみてください。もちろん大人も一緒に、です。